レイクリフターLAKE-LYFTER
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レイクリフターシステムとは?
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レイクリフターシステムとは、滞留する水域に、大規模な上下対流撹伴作用を発生させて底層水を押し上げ、自然浄化能力を助けて水質の浄化と改善を図るシステムです。レイクリフターシステムは、この大規模な対流により底層水と酸素を多く含んだ表層水を混合させ、水域浄化を図るので、水の上下対流が悪くなる時期(水温成層が形成されやすい夏季)に、生態系の正常な活動を助け、異臭味の発生する貯水池・ため池、藻類の異常発生する湖沼・ダム等で大きな効果を発揮します。また、薬剤等を水中に散布する場合にも、湖水全対に均一に攪拌混合させることができます。 |
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構造・原理 |
システムの中心となるレイクリフターは、自立用浮体・揚水筒空気室・送気管・吸水口・チェーン・オモリ・標示浮体の各部で構成され、自立用 浮体によって水中に自立しています。
本機は、地上に設置されたコンプレッサーから送り出された空気を一定量空気室に蓄積すると、逆サイホン作用によって、できた空気弾を、空気室中央の内室管開口部から矢印のように一挙に噴出させます。このとき、エアリフト現象を起こし、揚水筒内の水を押し上げるとともに、下部吸水口から底層水を吸水します。揚水筒上端の開口部から放出された底層水は、周囲の水を巻き込みながら表層まで上昇し、富酸素の表層水と混合して酸素を取り入れます。
この一連の動作を間欠的に行うことにより、水域全体にわたる大規模な対流攪拌作用が生じ、上下層の水温を均一にします。
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特長 |
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シンプルな構造で、設置と管理が容易。 |
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水処理用活性炭や化学薬剤の使用を大幅削減。 |
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エネルギー効率設計により信頼性が高く管理者なしでフルタイム稼働。 |
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自然の水質浄化プロセスを利用しているため、環境に対して影響を与えず安全。 |
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効果 |
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アオコ等藻類の抑制 |
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湖沼の一番の問題は富栄養化によるアオコ等藻類の異常発生です。藻類発生はカビ臭や濾過池の目づまりなどの障害を引き起こしますが、レイクリフターの強力な循環作用によって、藻類の異常発生は抑制されます。 |
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底層水の水質改善 |
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レイクリフターの循環作用は、底層水の酸欠状態を解消します。それにより、鉄、マンガンなどの溶け出し、アンモニア、硫化水素などの発生を抑制します。 |
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氷結防止 |
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冬期に水面が凍結するような寒冷地の湖沼では、対流作用で凍結を防ぎ、取水塔の破損を防ぎます。 |
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水質浄化プロセス |
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タイプ |
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仕様 |
型 式 |
タ イ プ |
口径×筒数×長さ
(m) (本) (m) |
対応水深
(m) |
対応水量
(104m3) |
コンプレッサ
(kw) |
LS-50-0500 |
標 準 型 |
0.5×1×5 |
10 |
30~50 |
5.5 |
LS-50-1000 |
標 準 型 |
0.5×1×10 |
20 |
50~100 |
5.5 |
LS-50-1500 |
標 準 型 |
0.5×1×15 |
30 |
100~150 |
5.5 |
LB-50-0600 |
大容量型 |
0.5×4×6 |
10 |
300~400 |
22 |
LB-50-1000 |
大容量型 |
0.5×4×10 |
20 |
400~500 |
22 |
LB-50-1500 |
大容量型 |
0.5×4×15 |
30 |
500~600 |
22 |
LP-10-0100 |
浅 水 型 |
0.1×4×1 |
2~3 |
0.5~1.5 |
0.2 |
LP-15-0200 |
浅 水 型 |
0.15×4×2 |
4~5 |
1.5~2.5 |
1.5 |
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レイクリフターの湖水への設置は、底層の酸欠防止や藻類の抑制に極めて効果的なため、全国の貯水池・ダム湖等において、多くの設置実績を持っています。特に水道水源用の大規模ダム湖での成果が上がっています。 |
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水深1.5m以下の小型の観賞池や養殖池等にはポンドクリーンがあります。 |
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海域に設置すれば、水質及び底質の改善、赤潮防止、養殖場の活性化が図れます。 |
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アオコ対策として、炭素繊維水質浄化材(商品名:ミラカーボン)を併用すると効果的です。 |
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設置対象の湖盆形状・水深・貯水量・水質等の諸条件を応じて、機種・基数をご提案します。 |
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