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炭素繊維水質浄化材ミラカーボンの特長
炭素繊維水質浄化材ミラカーボンは、PAN系(ポリアクリロニトリル)炭素繊維により造られ、水中でばらけ広がりを持たせるための水溶性サイジング処理を施しています。直径7μmのフィラメントが15,000本集まり1束になっていて、水中に入れると水溶性サイジング剤が溶け、15,000本のフィラメントがばらけて広がり、各々の表面に微細な凹凸を有するため全体として大きな比表面積となります。炭素繊維の持つ様々な特性により、水中の汚濁物質や細菌・微生物が付着し、微生物が活性化して汚染物質を分解除去することにより水質浄化を果たします。
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炭素繊維への微生物付着量 |
炭素繊維は、他の繊維材料に比べ細菌・微生物が、早く大量に付着して、剥離しにくく、活性化します。 |
短期付着量比較 |
① |
付 着 量: |
炭素繊維 > 炭化ケイ素 > ケプラー > ポリエステル > アクリル |
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付着状況比較 |
① |
付 着 量: |
炭素繊維 > ナイロン >> ポリエステル |
② |
剥 離 量: |
ポリエステル >> ナイロン > 炭素繊維 |
③ |
微生物活性: |
炭素繊維 > ポリエステル > ナイロン |
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炭素繊維の優位点と注意点 |
炭素繊維の優位点 |
① |
軽くて強い(機械的特性)
炭素繊維は、植物繊維や化学繊維などに比べ、比強度及び比弾性率(比剛性)が高く「軽くて強く高弾性」という優れた機械的特性を持っているため、水中において直線的形状を保ち、僅かな水の動きにて揺れることができます。 |
② |
優れた寸法安定性と耐熱性(熱的特性)
炭素繊維は、熱膨張係数が小さく寸法安定性に優れていて、あらゆる温度下でも機械的特性が失われません。 |
③ |
電気的抵抗が小さく、電気伝導性に優れる(電気的特性)
電気抵抗が小さく電気伝導性(体積固有抵抗値)に優れ、電荷量も小さいため細菌・微生物類が付着するのに障壁なく好んで付着し活性化します。 |
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炭素繊維の注意点 |
① |
炭素繊維は、微細で破断伸びが小さいことから圧縮や揉みに弱く、折損や毛羽立ち易いため、早い流速や渦流発生場所に設置する場合はタイプ、方法に配慮して下さい。 |
② |
一度水中に設置した炭素繊維を水中より取り出して乾燥させてしまうと、再び水中に戻した場合にばらけ広がらず水質浄化効果を失ってしまうため、一時的に水中より取り出す場合には、湿潤状態を保ってください。 |
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炭素繊維水質浄化材とひも状接触材との比較
名 称 |
適 用 |
炭素繊維水質浄化材 |
ひも状接触材 |
備 考 |
型 番 |
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ミラカーボン CFK-1 |
一般市販品 |
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材 質 |
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炭素繊維 |
PV、PP、PVA |
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長 さ |
販売単位 |
0.65 |
m |
1.0 |
m |
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重 さ |
繊維量 |
20.0 |
g/本 |
50.0 |
g/m |
標準品値 |
製品写真 |
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比表面積 |
基準値 |
0.5 |
㎡/g |
0.3~3.0 |
㎡/m |
一般値
標準品値 |
有効値 |
10 |
㎡/本 |
1.0 |
㎡/m |
生物付着量 |
基準値 |
50 |
g/㎡ |
10 |
g/㎡ |
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有効値 |
500 |
g/本 |
10 |
g/m |
設置数量 |
50㎡/㎥ |
5 |
本/㎥ |
50 |
m/㎥ |
必要比表面積 |
100㎡/㎥ |
10 |
本/㎥ |
100 |
m/㎥ |
200㎡/㎥ |
20 |
本/㎥ |
200 |
m/㎥ |
単 価 |
円 |
1,400 |
円/本 |
300 |
円/m |
公表価格 |
費 用 |
50㎡/㎥ |
7,000 |
円/㎥ |
15,000 |
円/㎥ |
必要比表面積 |
100㎡/㎥ |
14,000 |
円/㎥ |
30,000 |
円/㎥ |
200㎡/㎥ |
28,000 |
円/㎥ |
60,000 |
円/㎥ |
設置状況 |
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総 評 |
炭素繊維水質浄化材は、ひも状接触材に比べ高価格であるが、比表面積・生物付着量が遙かに大きいため、必要比表面積による設置数量は少なくてよく、結果的に費用は安価となり、費用対効果が高い。 |
※ひも状接触材は、材質、メーカーにより各種製品があるため、標準的製品にて比較を行った。 ※単価、価格は2015年現在のため、変更される場合があります。
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